通販とサラリーマン
5月末の中之島のシンポジュムに続き、
6月6日は、「日本ダイレクトマーケティング学会」関西支部のシンポジュムのパネラーとして出演した。
「メーカー通販と単品通販の戦略」というテーマだが、
サントリー健康食品部の川崎部長が初めて講演をしたという、貴重な講演会となった。
他にはDM学会メンバーのDMGの田村哲二さんや、九州から来られたやずやの西野博道さん。
川崎さんは、学会への社会貢献という立場で来られているので、口は軽くない。
サントリーの通販商品の話や8年間の通販の軌跡などをひととおり話された。
その中で、ふともらした印象的な言葉がある。
「通販を成功せるために、サラリーマンはやめる!」
川崎さんが通販を始めたときに決意したという、
この言葉には、単品通販の本質が垣間見える。
メーカーで会社の組織に縛られながら通販をやることは非常に難しい。
一番の問題は、通販と流通業のしくみがちがうことから、通販のやり方が上層部に理解されない。
通販は小売業であり、サービス業だから、商品だけを売ればいいのではない。
メーカーは商品を作り、それを売っている。
通販は商品を一人ひとりのお客様にお届けするとともに、
商品と物語や情報という付加価値を一緒に売っているのだ。
商品だけを売るのとは違い、お客様がファンになっていただける付加価値を創ることはたいへん難しい。
そのためには、会社に合わせるではなく、一人ひとりのお客様のために働かなくてはいけないということだろう。
西野さんは、11年間やずやの会社に住んでいたという。
途中で先代社長がワンルームの部屋を作ったてくれたそうだ。
川崎さんは、会社のトイレの手洗い場で、頭を洗っていたそうだ。
他の人には、お勧めできない話だそうだが、
メーカー通販と単品通販の成功企業の裏には、
こんな男の生き方が隠されているという事実は、感動に値すると、私は思う。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (2)

最近のコメント